クラウド コンピューティングを可能にしているのはデータ センターです。 データ センターは、コンピュータ システムと、次のような関連コンポーネントを収容する施設です。

データ センターは建物の 1 部屋、1 つまたは複数のフロア、または建物全体を占める場合があります。 最新のデータ センターは、大規模なデータ トランザクションを効率的に処理するためにクラウド コンピューティングおよび仮想化を利用します。 仮想化とは、ハードウェア プラットフォーム、オペレーティング システム(OS; Operating System)、ストレージ デバイス、ネットワーク リソースなど、あるものの仮想バージョンを作成することです。 物理コンピュータは現実に存在する個別のデバイスですが、仮想マシンは、実際の物理システムで実行される一連のファイルおよびプログラムで構成されます。 同じ OS 上で複数のプログラムを実行するマルチタスキングとは異なり、仮想化は単一の CPU で複数の異なる OS を並行して実行します。 これにより、管理およびコストのオーバーヘッドが大幅に削減されます。

データ センターの構築と維持には、通常、非常に高額なコストがかかります。 そのため、自社のデータを格納し、ユーザにサービスを提供するためにプライベートなデータ センターを構築するのは大規模な組織に限られます。 たとえば、大病院では患者の記録を電子的に保管するための独立したデータ センターを所有する場合があります。 独自のプライベート データ センターを維持する余裕のない小規模な組織は、大規模なデータ センター組織からクラウドのサーバおよびストレージ サービスをリースすることで総所有コストを削減できます。

図は、クラウド コンピューティングおよびデータ センター サービス使用の増加に関するビデオです。