プレゼンテーション層
プレゼンテーション層の主要な機能は次の 3 つです。
- 送信元デバイスのデータを、宛先デバイスが受信できる互換性のある形式にします。
- このデータを、宛先デバイスが圧縮解除できる方法で圧縮します。
- 送信用にデータを暗号化します。宛先側で受信した場合はデータを復号します。
図に示すように、プレゼンテーション層は、アプリケーション層のためにデータの形式を整え、ファイル形式の標準を設定します。 ビデオ用の一般的な標準としては、QuickTime や MPEG(Motion Picture Experts Group)などがあります。 QuickTime は Apple コンピュータのビデオおよびオーディオ用の仕様であり、MPEG はビデオとオーディオの圧縮および符号化のための標準です。
ネットワークで使用される一般的なグラフィック イメージ形式としては、GIF(Graphics Interchange Format)形式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、PNG(Portable Network Graphics)形式などがあります。 GIF と JPEG は、グラフィック イメージ用の圧縮および符号化の標準です。 PNG は、GIF 形式のいくつかの制限に対処し、最終的にそれを置き換えることを目的として設計されたものです。
セッション層
名前が示すように、セッション層の機能は、送信元と宛先のアプリケーション間のダイアログ(対話)を作成し、維持することです。 セッション層は、ダイアログを開始するための情報を交換し、ダイアログをアクティブな状態に維持し、中断したり長時間アイドル状態になっていたセッションを再開します。