クライアント/サーバ モデルでは、情報を要求するデバイスは「クライアント」、要求に応答するデバイスは「サーバ」と呼ばれます。 クライアント プロセスとサーバ プロセスは、アプリケーション層に存在すると見なされます。 クライアントはサーバにデータを要求することで交換プロセスを開始し、サーバは 1 つ以上のデータ ストリームをクライアントに送信することで応答します。 アプリケーション層プロトコルでは、クライアントとサーバの間で行われる要求と応答の形式が規定されています。 実際のデータ転送に加えて、この交換には、ユーザ認証と、転送するデータ ファイルの ID が必要となる場合があります。

クライアント サーバ ネットワークの一例として、ISP の電子メール サービスを使用した電子メールの送信、受信、保存を挙げることができます。 この場合は、ホーム コンピュータの電子メール クライアントが、ISP の電子メール サーバに未読メールの受信を要求します。 サーバは、クライアントに要求された電子メールを送信することによって応答します。

データはサーバからクライアントに流れるのが普通ですが、一部のデータは常にクライアントからサーバに流れます。 データ フローは、両方向で同じ大きさになる場合と、クライアントからサーバに向かう方が大きい場合があります。 たとえば、クライアントがファイルを保存するためにサーバに転送する場合があります。 図に示すように、クライアントからサーバへのデータ転送はアップロードと呼ばれ、サーバからクライアントへのデータはダウンロードと呼ばれます。