Web アドレスまたは URL(Uniform Resource Locator)を Web ブラウザに入力すると、Web ブラウザは HTTP プロトコルを使用して、サーバ上で実行されている Web サービスへの接続を確立します。 URL および URI(Uniform Resource Identifier)は、Web アドレスに関連付けられている名前です。

http://www.cisco.com/index.html という URL は、特定のリソース(cisco.com として識別されるサーバ上にある index.html という名前の Web ページ)を参照する URL の例です。 各図をクリックすると、HTTP で使用される手順が表示されます。

Web ブラウザは、コンピュータが World Wide Web に接続して Web サーバに保持されているリソースにアクセスするために使用するクライアント アプリケーションです。 ほとんどのサーバ プロセスと同様に、Web サーバはバックグラウンド サービスとして動作し、さまざまな種類のファイルを使用できるようにします。

Web クライアントがコンテンツにアクセスするには、サーバに接続し、必要なリソースを要求します。 サーバから返されたリソースを受信すると、ブラウザはデータを解釈してユーザに提示します。

ブラウザは多くの種類のデータを解釈して表示できます(プレーン テキストや、Web ページ作成用言語である HTML など)。 ただし、データの種類によっては、プラグインまたはアドオンと呼ばれる別のサービスまたはプログラムが必要になることもあります。 ブラウザが受信しているファイルの種類を特定しやすいように、サーバはファイルに格納されているデータの種類を指定します。

Web ブラウザと Web クライアントの対話の仕組みを理解するために、Web ページがブラウザ内でどのようにして開かれるのかを見てみましょう。 たとえば、http://www.cisco.com/index.html という URL にアクセスするものとします。

図 1 に示すように、最初にブラウザは URL の 3 つの部分を解釈します。

1. http (プロトコルまたは方式)

2. www.cisco.com(サーバ名)

3. index.html (要求された特定のファイル名)

図 2 に示すように、次にブラウザはネーム サーバを調べて www.cisco.com を数値アドレスに変換し、それを使用してサーバに接続します。 ブラウザは、HTTP の要件を使用し、GET 要求をサーバに送信して index.html ファイルを要求します。 図 3 に示すように、サーバはこの Web ページの HTML コードをブラウザに送信します。 最後に、図 4 に示すように、ブラウザは HTML コードを解読して、ブラウザ ウィンドウに表示できるようにページの形式を設定します。