データ ネットワークでは、ネットワーク経由でデータを送受信するために、数字を使った IP アドレスが各デバイスに与えられます。 一般的に、この数字のアドレスをユーザが覚えることは困難です。 この数字のアドレスを単純で認識しやすい名前に変換するために作られたのがドメイン名です。
インターネットでは、http://www.cisco.com のようなドメイン名を覚える方が、そのサーバの実際の数字アドレスである 198.133.219.25 を覚えるよりはるかに簡単です。 もしシスコが www.cisco.com の数字アドレスを変更することにした場合でも、ドメイン名は変わらないため、ユーザはその変更に気付きません。 新しいアドレスを既存のドメイン名にリンクするだけで、接続が維持されます。 ネットワークが小さければ、ドメイン名とそれが表すアドレスのマッピングを簡単に管理できます。 ネットワークが拡大してデバイスの数が増えると、この手作業による方法では対応できません。
DNS(Domain Name System)は、このようなネットワークでドメイン名をアドレスに解決するために作成されました。 DNS では、分散化された一連のサーバを使用して、これらの番号アドレスに関連付けられた名前を解決します。 図のボタンをクリックすると、DNS アドレスの解決手順が表示されます。
DNS プロトコルは、リソース名と必要な数字のネットワーク アドレスを対応付ける自動サービスを規定します。 また、クエリー、応答、データの形式が含まれます。 DNS プロトコルの通信にはメッセージと呼ばれる単一の形式が使用されます。 このメッセージ形式は、すべての種類のクライアント クエリーとサーバ応答、エラー メッセージ、サーバ間でのリソース レコード情報の転送に使用されます。
図 1 ~ 5 は DNS 解決の手順です。