DNS はクライアント/サーバ サービスですが、他のクライアント/サーバ サービスとは異なります。 他のサービスはアプリケーションとしてのクライアント(Web ブラウザ、電子メール クライアントなど)を使用しますが、DNS クライアントはサービス自体として動作します。 DNS クライアント(DNS リゾルバと呼ばれることもあります)は、他のネットワーク アプリケーションの名前解決、および名前解決を必要とする他のサービスの名前解決をサポートします。
ネットワーク デバイスを設定するときは、一般に、DNS クライアントが名前解決に使用できる 1 つ以上の DNS サーバのアドレスを提供します。 通常、インターネット サービス プロバイダー(ISP)は、DNS サーバに使用するアドレスを提供します。 ユーザのアプリケーションが名前でリモート デバイスへの接続を要求すると、要求元の DNS クライアントはこれらのネーム サーバの 1 つにクエリーを行って、名前を数字アドレスに解決します。
コンピュータの OS には、ユーザが手動でネーム サーバにクエリーして特定のホスト名を解決できる nslookup という名前のユーティリティもあります。 このユーティリティは、名前解決の問題のトラブルシューティング、およびネーム サーバの現在のステータスの確認にも使用できます。
図では、nslookup コマンドを発行すると、ホストに対して設定されているデフォルトの DNS サーバが表示されます。 この例では、DNS サーバは dns-sj.cisco.com であり、そのアドレスは 171.70.168.183 です。
nslookup プロンプトでは、ホストまたはドメインの名前を入力できます。 図の最初のクエリーは、www.cisco.com に対して行われます。 応答するネーム サーバは、アドレス 198.133.219.25 を提供します。
図に示されているクエリーは簡単なテストだけです。 nslookup ユーティリティには、DNS プロセスの幅広いテストと検証に使用できる多数のオプションがあります。 終了したら、exit と入力して nslookup ユーティリティを終了します。