転送の準備
IP アドレスが追加された後、パケットは、メディアにデータを生成するためにネットワーク アクセス層に渡されます(図を参照)。 これを行うため、ネットワーク アクセス層は最初に、ヘッダーとトレーラのあるフレーム内にパケットを配置することにより、パケットの送信を準備する必要があります。 このフレームには、送信元ホストの物理アドレスと、最終宛先へのパスのネクスト ホップの物理アドレスが含まれます。 これは、OSI モデルのレイヤ 2(データ リンク層)の機能と同じです。 レイヤ 2 は、単一ローカル ネットワークでのメッセージ配信に関係しています。 レイヤ 2 アドレスは、ローカル ネットワーク上で一義的であり、物理メディアでのエンド デバイスのアドレスを表します。 イーサネットを使用する LAN では、このアドレスは MAC(Media Access Control)アドレスと呼ばれます。 ネットワーク アクセス層は、送信元および宛先のアドレスでフレームを準備した後、フレームをビットに符号化し、さらにネットワーク メディアで送信される電気パルスまたは光の点滅に変換します。
データ転送
データはメディアと中継装置から構成される中間ネットワークを介して転送されます。 カプセル化されたメッセージがネットワークを介して送信されるとき、複数の異なるメディアとネットワーク タイプを通過する場合があります。 ネットワーク アクセス層では、各メディアでフレームをオンおよびオフにする方法が指定されています(メディア アクセス制御方法)。
宛先ホストが送信元ホストと同じネットワークにある場合は、パケットはローカル メディア上の 2 つのホスト間で配信されるため、ルータは必要ありません。 一方、宛先ホストと送信元ホストが同じネットワークにない場合は、パケットは多くのネットワーク、多くの異なるメディア タイプ、多くのルータを経由して伝送される可能性があります。 ネットワーク上で伝送されている間に、フレームに含まれる情報が変化することはありません。
各ローカル ネットワークの境界で、中間ネットワーク デバイス(通常はルータ)がフレームのカプセル化を解除し、パケットのヘッダーに含まれている宛先ホスト アドレスを読み取ります。 ルータはこのアドレスのネットワーク ID 部分を使用して、この宛先ホストに到達するために使用するパスを決定します。 パスが決定されると、ルータはそのパケットを新しいフレームにカプセル化し、宛先エンド デバイスまでの経路上のネクスト ホップに送信します。