小規模ネットワークの実装時には、IP アドレス空間を計画する必要があります。 中間ネットワーク内のすべてのホストは、一意のアドレスを持つ必要があります。 小規模ネットワークであっても、ネットワーク内のアドレスを無作為に割り当ててはいけません。 アドレスを受け取るデバイスの種類に基づいた IP アドレスの計画、文書化、および管理を行う必要があります。
IP 設計で考慮される各種デバイスの例は、次のとおりです。
- ユーザのエンド デバイス
- サーバと周辺機器
- インターネットからアクセス可能なホスト
- 中継装置
IP アドレスの計画と文書化は、管理者がデバイスの種類を追跡するうえで役立ちます。 たとえば、すべてのサーバに 50 ~ 100 という範囲のホスト アドレスが割り当てられていれば、IP アドレスによってサーバ トラフィックを容易に識別できます。 これは、プロトコル アナライザを使用してネットワーク トラフィックの問題をトラブルシューティングする際に大いに役立つ場合があります。
また、決定的な IP アドレス計画が使用されている場合、管理者は IP アドレスに基づいてネットワーク上のリソースへのアクセスをより適切に制御できます。 これは、内部ネットワークや外部ネットワークにリソースを提供するホストにとって特に重要になることがあります。 Web サーバや e コマース サーバはそのような役割を果たします。 これらのリソース用のアドレスが計画も文書化もされていない場合、デバイスのセキュリティやアクセス可能性の制御は容易ではありません。 サーバのアドレスが無作為に割り当てられている場合、そのアドレスへのアクセスをブロックすることは困難であり、場合によってはこのリソースを検出できなくなります。
こうした異なるデバイスの種類のそれぞれは、ネットワークのアドレス範囲内にあるアドレスの論理ブロックに割り当てる必要があります。
図中のボタンをクリックすると、割り当ての方式を確認できます。