スタートアップ コンフィギュレーション ファイルがロードされてルータのブートに成功した後に、show version コマンドを使用すると、ブートアップ プロセスで使用された基本的なハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントの一部について、確認とトラブルシューティングを行うことができます。 show version コマンドからの出力:
- 使用されている Cisco IOS ソフトウェアのバージョン。
- ルータを最初にブートするのに使用されたシステム ブートストラップ ソフトウェアのバージョン(ROM メモリに保存されている)。
- Cisco IOS イメージの完全なファイル名と、ブートストラップ プログラムの場所。
- ルータの CPU の種類と RAM の容量。 Cisco IOS ソフトウェアをアップグレードするときには、RAM の容量もアップグレードする必要がある場合があります。
- ルータの物理インターフェイスの数と種類。
- NVRAM の容量。 NVRAM は、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを保存するために使用されます。
- ルータのフラッシュ メモリの容量。 Cisco IOS ソフトウェアをアップグレードするときには、フラッシュ メモリの容量もアップグレードする必要がある場合があります。
- ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの現在の設定値(16 進数)。
図中の [再生] をクリックすると、show version 出力におけるこれらの要素の確認に関するアニメーションが表示されます。
コンフィギュレーション レジスタは、ルータにブートアップの方法を指示します。 たとえば、コンフィギュレーション レジスタの工場出荷時のデフォルト設定は、0x2102 です。 この値は、ルータが Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリからロードしようと試み、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを NVRAM からロードすることを示しています。 コンフィギュレーション レジスタの値は変更可能なので、ブートアップ プロセスの最中にルータが Cisco IOS イメージとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを探す場所を変更できます。 カッコの中に第 2 の値がある場合は、ルータを次にリロードするときにコンフィギュレーション レジスタの値が使用されることを意味します。
図の右下隅にあるメモ アイコンをクリックすると、コンフィギュレーション レジスタに関する詳細情報が表示されます。