ホストの設定を確認するためにコマンドやユーティリティを使用するのと同じように、コマンドは中継装置のインターフェイスの確認にも使用できます。 Cisco IOS には、ルータやスイッチのインターフェイスの動作を確認するコマンドが用意されています。

ルータ インターフェイスの確認

最もよく使用されるコマンドの 1 つが、show ip interface brief コマンドです。 このコマンドは、show ip interface コマンドよりも短縮された出力を表示します。 ルータ上のすべてのネットワーク インターフェイスの重要な情報のサマリーが出力されます。

図 1 に、この例で使用しているトポロジを示します。

図 2 の R1 ボタンをクリックしてください。 show ip interface brief コマンドの出力には、ルータ上のすべてのインターフェイス、各インターフェイスに割り当てられている IP アドレス(存在する場合)、およびインターフェイスの動作状態が表示されます。

この出力によると、FastEthernet 0/0 インターフェイスの IP アドレスは 192.168.254.254 です。 この行の最後の 2 列は、このインターフェイスのレイヤ 1 およびレイヤ 2 の状態を示しています。 [Status] 列の up は、このインターフェイスがレイヤ 1 で動作していることを示します。 [Protocol] 列の up は、レイヤ 2 プロトコルが動作していることを示します。

また、Serial 0/0/1 インターフェイスが有効になっていないことがわかります。 このことは [Status] 列の administratively down によって示されています。

あらゆるエンド デバイスと同様に、レイヤ 3 接続は ping および traceroute コマンドによって確認できます。 この例では、ping および traceroute コマンドは、両方とも正常な接続を示しています。

スイッチ インターフェイスの確認

図 2 の S1 ボタンをクリックしてください。 show ip interface brief コマンドは、スイッチのインターフェイスの状態の確認にも使用できます。 スイッチの IP アドレスは、VLAN インターフェイスに適用されます。 この例で、VLAN1 インターフェイスは、IP アドレス 192.168.254.250 が割り当てられており、有効かつ動作しています。

この出力は、FastEthernet0/1 インターフェイスがダウンしていることも示しています。 これは、このインターフェイスに接続されているデバイスが存在しないか、このインターフェイスに接続されているデバイスのネットワーク インターフェイスが動作していないかのどちらかを意味します。

一方、この出力は FastEthernet 0/2 と FastEthernet 0/3 の各インターフェイスは動作していることを示しています。 このことは、[Status] と [Protocol] がどちらも up になっていることでわかります。

このスイッチでは、show ip interface brief コマンドと traceroute コマンドによってレイヤ 3 接続をテストすることもできます。 この例では、ping および traceroute コマンドは、両方とも正常な接続を示しています。

スイッチがレイヤ 2 でフレーム転送の処理を実行するのに IP アドレスは必要ないことを忘れないようにすることが重要です。 スイッチでは、Telnet または SSH を使用してネットワーク経由で管理する場合に限り IP アドレスが必要になります。 ネットワーク管理者がローカル LAN の外側の場所からスイッチへのリモート接続を予定している場合は、デフォルト ゲートウェイも設定する必要があります。