Universal Serial Bus(USB)のストレージ機能により、シスコ ルータの一部のモデルでは、USB フラッシュ ドライブをサポートできます。 USB フラッシュ メモリは、オプションのセカンダリ ストレージ機能や追加のブート デバイスを実現します。 イメージ、コンフィギュレーション、およびその他のファイルは、コンパクト フラッシュ カードを使用してファイルを保存および取得するのと同じ信頼性で Cisco USB フラッシュ メモリとの間でコピーできます。 また、モジュラ式のサービス統合型ルータは、USB フラッシュ メモリに保存されている任意の Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動できます。

Cisco USB フラッシュ モジュールには 64 MB、128 MB、256 MB のバージョンがあります。

シスコ ルータとの互換性を持たせるために、USB フラッシュ ドライブは FAT16 形式でフォーマットする必要があります。 そうでない場合、show file systems コマンドでは、ファイル システムに互換性がないことを示すエラーが表示されます。

USB ファイル システムでの dir コマンドの使用例を次に示します。

Router# dir usbflash0:

Directory of usbflash0:/

1 -rw- 30125020 Dec 22 2032 05:31:32 +00:00 c3825-entservicesk9-mz.123-14.T

63158272 bytes total (33033216 bytes free)

USB フラッシュ メモリには Cisco IOS の複数のコピーと、複数のルータ 設定を保持できるのが理想的です。 USB フラッシュ メモリにより、管理者はこれらの IOS ファイルおよび設定を簡単にルータからルータへと何度も移したりコピーしたりできます。また、このコピー処理は LAN または WAN 経由の場合よりも数倍高速に実行できます。 IOS によって USB フラッシュ メモリの適切なサイズが認識されないことがありますが、これは必ずしもそのフラッシュ メモリがサポートされていないことを意味するわけではありません。 また、ルータの USB ポートは通常 USB 2.0 です(図を参照)。