ネットワーク OS は、多くの点で PC の OS と似ています。 OS は、多くの技術的な機能を「舞台裏」で遂行し、それによってユーザが次のことを行えるようにします。
- マウスの使用
- モニタへの出力の表示
- テキスト コマンドの入力
- ダイアログボックス ウィンドウ内のオプションの選択
スイッチとルータの「舞台裏」の機能は非常によく似ています。 スイッチやルータの IOS は、ネットワーク技術者にインターフェイスを提供します。 技術者は、さまざまなネットワーク機能を実行するようにデバイスを設定する(つまりプログラミングする)コマンドを入力できます。 IOS 動作の詳細は、中間ネットワーク デバイスの目的とサポートされる機能に応じて異なります。
Cisco IOS は、さまざまなネットワーク デバイスで実行される、多くの異なる OS の総称です。 Cisco IOS には多くのバリエーションがあります。
- スイッチ、ルータ、およびその他のシスコ ネットワーク デバイス用の IOS
- 特定のシスコ ネットワーク デバイス用の IOS リビルドバージョン
- 機能とサービスの別々のパッケージを提供する IOS フィーチャ セット
PC で Microsoft Windows 8 を実行し、MacBook で OS X を実行するのと同様に、シスコ ネットワーク デバイスでも Cisco IOS の特定のバージョンを実行します。 IOS のバージョンは、使用するデバイスのタイプと必要な機能によって異なります。 すべてのデバイスにはデフォルトの IOS とフィーチャ セットが備わっていますが、追加の機能を使用するために IOS のバージョンやフィーチャ セットをアップグレードすることが可能です。
このコースでは、主として Cisco IOS リリース 15.x に焦点を合わせます。 図 1 は、Cisco Catalyst 2960 スイッチ用の IOS ソフトウェア リリースのリストを示しています。 図 2 は、Cisco 2911 サービス統合型ルータ(ISR)用の IOS ソフトウェア リリースのリストを示しています。