IOS ファイル自体は、数メガバイトのサイズで、フラッシュ メモリと呼ばれる半永久的なメモリ領域に格納されます。 図は、コンパクト フラッシュ カードを示しています。 フラッシュ メモリは、不揮発性ストレージを提供します。 つまり、デバイスの電源が失われてもメモリの内容が失われないということです。 フラッシュ メモリの内容は、電源が失われても失われませんが、必要に応じて変更したり上書きしたりすることはできます。 そのため、IOS を新しいバージョンにアップグレードしたり、ハードウェアを交換しなくても新たに追加された機能を利用することができます。 さらに、フラッシュ メモリには IOS ソフトウェアの複数のバージョンを同時に格納することもできます。

多くのシスコ デバイスでは、デバイスの電源投入時に IOS がフラッシュ メモリから RAM(Random Access Memory)にコピーされます。 その後、デバイスが動作すると、IOS は RAM から実行されます。 RAM には、ネットワーク動作をサポートするためにデバイスで使用されるデータの格納を含めて、多くの機能があります。 IOS を RAM から実行することでデバイスのパフォーマンスは向上しますが、電源の再投入時にデータが失われるため、RAM は揮発性メモリと見なされます。 電源の再投入が起こるのは、デバイスの電源が意図的または偶然に切られ、その後再び入れられたときです。

IOS に必要なフラッシュ メモリと RAM メモリの量はさまざまです。 ネットワークのメンテナンスと計画では、フラッシュ メモリと RAM の最大量の設定を含めて、各デバイスのフラッシュ メモリと RAM の所要量を把握することが重要です。 デバイスによっては、IOS の最新バージョンの要件がデバイスに搭載可能な RAM とフラッシュ メモリの容量を超える可能性もあります。