CLI 環境にアクセスする方法はいくつかあります。 最も一般的な方法は次のとおりです。
- コンソール
- Telnet または SSH
- AUX ポート
コンソール
コンソール ポートは、シスコ デバイスへのアウトオブバンド アクセスを提供する管理ポートです。 デバイスのメンテナンスを目的としてのみ使用される専用管理チャネルを通じてアクセスすることを、アウトオブバンド アクセスと呼びます。 コンソール ポートを使用する利点は、ネットワーク デバイスの初期設定を行うときなど、ネットワーク サービスが設定されていない場合でも、デバイスにアクセスできることです。 初期設定を行う場合、ターミナル エミュレーション ソフトウェアを実行するコンピュータを、特殊なケーブルを使用してデバイスのコンソール ポートに接続します。 スイッチまたはルータをセットアップするためのコンフィギュレーション コマンドは、接続されたコンピュータで入力できます。
コンソール ポートは、ネットワーク サービスに障害が発生して、Cisco IOS デバイスへのリモート アクセスが可能でない場合にも使用できます。 その場合、コンソールへの接続によって、コンピュータからデバイスのステータスを確認できるようになります。 デフォルトでは、コンソールにデバイスの起動、デバッグ、およびエラー メッセージが表示されます。 ネットワーク技術者は、デバイスに接続した後、コンソール セッションを使用して必要なコンフィギュレーション コマンドを実行できます。
多くの IOS デバイスでは、デフォルトではコンソール アクセスにいかなるセキュリティも必要ありません。 ただし、不正なデバイス アクセスを防ぐため、パスワードを使ってコンソールを設定する必要があります。 パスワードの消失に備えて、パスワードを入力せずにデバイスにアクセスする特殊な手順があります。 また、不正な物理アクセスを防ぐため、デバイスを施錠できる部屋や装置ラック内に設置することも必要です。