ネットワーク デバイスを設定するときの最初の手順の 1 つは、一意のデバイス名、つまりホスト名を設定することです。 ホスト名は CLI プロンプトに表示されます。また、デバイス間のさまざまな認証プロセスで使用でき、トポロジ図に使用する必要があります。
ホスト名は、アクティブなネットワーク デバイスで設定されます。 デバイス名が明示的に設定されていない場合、出荷時のデフォルトのデバイス名が Cisco IOS で使用されます。 Cisco IOS スイッチのデフォルト名は「Switch」です。
中間ネットワークに複数のスイッチがあって、それらの名前がすべてデフォルト名の「Switch」になっていたらどうなるか想像してみてください(図を参照)。 もしそうなっていたら、ネットワークの設定とメンテナンスの際に大きな混乱が生じるでしょう。 SSH を使用してリモート デバイスにアクセスする場合は、目的のデバイスに接続しているか確認することが重要です。 すべてのデバイスをデフォルト名のままにした場合、目的のデバイスに接続していることを確認するのは困難です。
適切な名前を選べば、ネットワーク デバイスを覚えたり、説明したり、ドキュメント化したり、識別したりするのが容易になります。 一貫性のある実用的なやり方でデバイスに名前を付けるためには、会社(または少なくとも当該の場所)で共有される命名規則を確立する必要があります。 組織内での連続性を考慮して、命名規則とアドレス計画を同時に作成することを推奨します。
命名規則のガイドラインとして、次のようなものが考えられます。
- 名前の 1 文字目は文字
- スペースは使用不可
- 最後は文字または数字
- 文字、数字、およびダッシュのみを使用
- 最大文字数 63 文字
IOS デバイスで使用するホスト名は大文字と小文字を区別します。 したがってホスト名を大文字で始めることができます。 これは大文字と小文字が同等に扱われるほとんどのインターネット命名方式との大きな違いです。