メッセージのサイズ
通信ルールにはサイズもあります。 通常、人間どうしで交換されるメッセージは、文単位で区切られています。 図 1 に示すように、1 文の長さは、受け手が一度に処理できる情報量までに制限されます。 会話は、相手がメッセージを受け取って理解できるように、多数の短い文で構成されています。 このコースのすべてのテキストを切れ目なく 1 つの文としてつなげた場合、どれほど読みにくくなるかを想像してみてください。
これと同様に、図 2 に示すように、ネットワークの世界でも、ホスト間で長いメッセージを送信するときは、メッセージを細かい単位に分割する必要があります。 ネットワーク通信の最小単位であるフレームのサイズに関するルールは、きわめて厳密です。 このルールは、使用するチャネルによって異なる場合もあります。 ルールと異なる長さのフレームは配信されません。
送信元ホストでは、フレームのサイズ制限に基づいて、メッセージを適切な長さの単位に分割する必要があります。 これはセグメント化と呼ばれる処理です。 各セグメントは、アドレス情報を持つ個別のフレームにカプセル化されて、ネットワークに送信されます。 受信側ホストは、各フレームのカプセル化を解除して結合することにより、メッセージを処理して解釈します。