メッセージの配信オプション
図 1 に示すように、メッセージは、さまざまな方法で最適に送信しなければならない場合があります。 人間どうしのコミュニケーションでは、情報を伝達する相手が 1 人だけの場合もありますが、 同じ情報を同時に複数の人たちに伝達する必要がある場合もあります。たとえば、地域の住民全員に情報を伝える場合などがこれに該当します。 2 人で行う会話は、1 対 1 の配信の例です。 同じメッセージを同時に複数の人たちに伝達する必要がある場合は、1 対多または 1 対全のメッセージ配信を使用する必要があります。
また、場合によっては、宛先にメッセージが届いたかどうかを送信者側で確認する必要があります。 そのような場合、受信者は送信者に確認応答を返す必要があります。 確認応答が不要な場合の配信オプションは非確認応答型と呼ばれます。
図 2 に示すように、ネットワーク上のホストは、通信に同様の配信オプションを使用します。
1 対 1 の配信オプションはユニキャストと呼ばれます。ユニキャストの場合、メッセージの宛先は 1 つだけです。
1 対多の配信オプションを使用してホストからメッセージを送信する方法は、マルチキャストと呼ばれます。 マルチキャストでは、同じメッセージが複数のホストに同時に配信されます。
ネットワーク上のすべてのホストに同時にメッセージを配信する必要がある場合は、ブロードキャストを使用します。 ブロードキャストは、1 対全の配信オプションに相当します。 また、ホストでは確認応答が必要かどうかを判断する必要もあります。