ネットワーク通信でプロトコル スイートを使用する例として、たとえば、Web サーバと Web クライアントのやり取りがあります。 このやり取りでは、互いに情報を交換するプロセスで、いくつかのプロトコルと規格を使用します。 Web サーバと Web クライアントの両方でメッセージが確実に受信されて正しく認識されるように、さまざまなプロトコルが連携します。 次に、これらのプロトコルの例を示します。
- アプリケーション プロトコル - Hypertext Transfer Protocol(HTTP; ハイパーテキスト転送プロトコル)は、Web サーバと Web クライアントがやり取りする方法を制御するプロトコルです。 HTTP は、クライアントとサーバの間で交換される要求および応答の内容と形式を定義します。 クライアントと Web サーバ ソフトウェアは、HTTP をアプリケーションの一部として実装します。 HTTP は、クライアントとサーバの間でメッセージを伝送する方法を制御するのに他のプロトコルを利用します。
- トランスポート プロトコル - Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)は、Web サーバと Web クライアントの間で行われる個々の通信を管理するトランスポート プロトコルです。 TCP は、HTTP メッセージを、セグメントと呼ばれる小さな単位に分割します。 これらのセグメントは、宛先ホストで実行される Web サーバ プロセスとクライアント プロセスの間で送信されます。 また、TCP は、サーバとクライアントの間でメッセージを交換するときのサイズとレートも制御します。
- インターネット プロトコル - IP は、フォーマットされたセグメントを TCP から取得してパケットにカプセル化し、それらに適切なアドレスを割り当てて、最適なパスを経由して宛先ホストまで配信する役目を担います。
- ネットワーク アクセス プロトコル - ネットワーク アクセス プロトコルは、2 つの主な機能として、データ リンク経由での通信と、ネットワーク メディアによるデータの物理的な送信を規定します。 データ リンク管理プロトコルは、IP からパケットを取得すると、それらのパケットをメディア経由で送信できるようにフォーマットします。 物理メディアの規格とプロトコルは、信号の送信方法と、受信側クライアントでの信号の解釈方法を制御します。 ネットワーク アクセス プロトコルの例としては、たとえば、イーサネットがあります。