IP スイートは、インターネットを使用して情報を送受信するのに必要なプロトコルの集まりです。 この IP スイートが一般的に TCP/IP と呼ばれるのは、この規格のために定義された最初の 2 つのプロトコルが TCP と IP であったからです。 オープン スタンダードベースの TCP/IP は、アップル社の AppleTalk や、ノベル社の Internetwork Packet Exchange/Sequenced Packet Exchange(IPX/SPX)など、ベンダーの独自仕様のプロトコル スイートに代わって使用されています。
初のパケット交換ネットワークで、今日のインターネットの前身となったのは、1969 年に登場した Advanced Research Projects Agency Network(ARPANET)で、4 つの場所のメインフレーム コンピュータを接続したものでした。 ARPANET は、米国国防総省から資金が提供され、 大学や研究機関で使用することを目的としていました。 Bolt Beranek and Newman(BBN 社)は、Interface Message Processor(IMP; インターフェイス メッセージ プロセッサ)と呼ばれる最初のルータを作成するなど、ARPANET の初期開発に大きく貢献しました。
1973 年、ロバート・カーンとヴィントン・サーフは TCP の研究に取りかかり、ARPANET の次世代製品を開発しました。 TCP は、ARPANET の当時の Network Control Program(NCP; ネットワーク コントロール プログラム)を置き換えることを目的に設計されました。 1978 年、TCP は、TCP と IP という 2 つのプロトコルに分割されました。 その後、プロトコルの TCP/IP スイートに、Telnet、FTP、DNS などのさまざまなプロトコルが追加されました。
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