オープン スタンダードは競争と技術革新を促します。 また、オープン スタンダードは、ある 1 社の製品が市場を独占することや、競争上の不当な利益を得ることを防ぎます。 その 1 つの例として、家庭用無線ルータを購入する場合を考えます。 さまざまなベンダーから多様な製品が発売されており、そのすべての製品に、IPv4、DHCP、802.3(イーサネット)、802.11(無線 LAN)などの標準的なプロトコルが搭載されています。 また、これらのオープン スタンダードにより、アップル社の OS X オペレーティング システムを実行するクライアントが、Linux オペレーティング システムを実行する Web サーバから Web ページをダウンロードすることも可能になります。 なぜこのような操作が可能になるかというと、両方のオペレーティング システムに TCP/IP スイートに含まれるプロトコルなどのオープン スタンダード プロトコルが実装されているからです。
標準化団体は、オープンなインターネットを保守するうえで重要な存在で、あらゆるベンダーが実装できる無料でアクセス可能な各種仕様やプロトコルを規定しています。 標準化団体は、まったく独自のルールの草案を作成したり、独自仕様のプロトコルを規格の基盤として選択したりすることがあります。 独自仕様のプロトコルを使用する場合は、通常、そのプロトコルを作成したベンダーも関係します。
標準化団体とは、一般に、特定のベンダーに依存せずに、オープン スタンダードの概念の開発および推進に取り組む非営利団体です。
次に、いくつかの標準化団体を示します。
- インターネット学会(ISOC)
- インターネット アーキテクチャ委員会(IAB)
- インターネット技術特別調査委員会(IETF)
- 米国電気電子学会(IEEE)
- 国際標準化機構(ISO)
これらの各団体については、以降のページで詳しく説明します。
図に示す各ロゴをクリックして、標準化団体の情報を表示してください。