OSI モデルは、ネットワーク経由で送信するデータを符号化、セグメント化、フォーマット、およびカプセル化するプロセスを規定します。 ネットワーク層とデータ リンク層は、送信元デバイスや送信者から宛先デバイスや受信者までデータを配信する役目を担います。 どちらの層のプロトコルにも、送信元アドレスと宛先アドレスが含まれますが、アドレスの用途はそれぞれ異なります。

ネットワーク アドレス

ネットワーク層またはレイヤ 3 の論理アドレスには、送信元デバイスから宛先デバイスに IP パケットを配信するのに必要な情報が含まれます。 レイヤ 3 の IP アドレスには、ネットワーク プレフィックスとホスト部の 2 つの部分があります。 ネットワーク プレフィックスは、ルータがパケットを適切なネットワークに転送するのに使用します。 ホスト部は、パス上の最後のルータがパケットを宛先デバイスに配信するのに使用します。

IP パケットには 2 つの IP アドレスが含まれます。

データ リンク アドレス

データ リンクまたはレイヤ 2 の物理アドレスの役割は異なります。 データ リンク アドレスの役割は、データ リンク フレームをネットワーク インターフェイスから同じネットワーク上に存在する別のネットワーク インターフェイスに配信することです。 IP パケットを有線または無線ネットワーク経由で送信するには、IP パケットを物理媒体経由で、つまり実際のネットワーク経由で送信できるようにデータ リンク フレームにカプセル化する必要があります。 イーサネット LAN と無線 LAN は、それぞれ異なる物理メディアを持つ 2 つのネットワークの例で、それぞれ独自のデータ リンク プロトコルを使用します。

IP パケットは、宛先ネットワークに配信されるデータ リンク フレームにカプセル化されます。 図に示すように、送信元および宛先データ リンク アドレスが追加されます。