ネットワーク内で通信が正しく行われる仕組みを理解するには、デバイスが同じネットワーク上に存在する別のデバイスと通信するときに、ネットワーク層アドレスとデータ リンク アドレスの両方が果たす役割について理解する必要があります。 この例では、クライアント コンピュータ PC1 が、同じ IP ネットワーク上のファイル サーバ(FTP サーバ)と通信します。

ネットワーク アドレス

ネットワーク層アドレスまたは IP アドレスは、送信元と宛先のネットワーク アドレスとホスト アドレスを示します。 アドレスのネットワーク部は同じで、ホスト部またはデバイス部のみが異なります。

データ リンク アドレス

IP パケットの送信者と受信者が同じネットワーク上に存在する場合、データ リンク フレームは、受信側デバイスに直接送信されます。 イーサネット ネットワークでは、データ リンク アドレスは、イーサネット MAC アドレスとも呼ばれます。 MAC アドレスは、イーサネット NIC に物理的に組み込まれた 48 ビットのアドレスです。 MAC アドレスは、物理アドレスまたは Burned-In Address(BIA; バーンドイン アドレス)とも呼ばれます。

送信元アドレスと宛先アドレスがイーサネット フレームに追加されます。 これで、IP パケットがカプセル化されたフレームを PC1 から FTP サーバに直接送信できます。