自宅のローカル プリンタに接続する場合でも、他国の Web サイトに接続する場合でも、ネットワーク通信を行うには、まずローカル ネットワークへ物理的に接続する必要があります。 この物理的な接続は、ケーブルを使用した有線接続でも無線波を使用した無線接続でも構いません。
使用される物理的な接続の種類は、ネットワークの環境に依存します。 たとえば、多くのオフィスでは、従業員はケーブルによって共有スイッチに物理的に接続されたデスクトップまたはラップトップ コンピュータを使用しています。 これは、物理ケーブルを介してデータが送信される有線ネットワークです。
企業によっては、有線接続のほかに、ラップトップ、タブレット、およびスマートフォンのために無線接続を提供する場合があります。 無線デバイスでは、データは無線波を使用して送信されます。 個人や企業は無線サービスを提供することのメリットを実感しつつあり、無線接続はより一般的なものになってきています。 無線機能を提供するには、デバイスの接続先となる無線アクセス ポイント(Wireless Access Point; WAP)をネットワークに組み込む必要があります。
スイッチ デバイスと無線アクセス ポイントは、多くの場合、2 つの異なる専用デバイスとしてネットワークに配置されます。 ただし、有線接続と無線接続の両方を提供するデバイスもあります。 たとえば、図 1 に示すように、多くの家庭で家庭用の ISR(Integrated Services Router; サービス統合型ルータ)が実装されつつあります。 図 2 に示すように、ISR は複数のポートを持つスイッチング コンポーネントを提供し、これによって複数のデバイスがケーブルを使用してローカル エリア ネットワーク(Local Area Network; LAN)に接続できます。 また、多くの ISR は、無線デバイスの接続を可能にする WAP も搭載しています。