ネットワーク インターフェイス カード(Network Interface Card; NIC)は、デバイスをネットワークに接続するための機器です。 イーサネット NIC は有線接続に使用され、WLAN(Wireless Local Area Network)NIC は無線接続に使用されます。 1 台のエンド ユーザ デバイスに、片方または両方のタイプの NIC が搭載されている場合があります。 たとえば、イーサネット NIC しか搭載されていないネットワーク プリンタの場合は、イーサネット ケーブルを使用してネットワークに接続する必要があります。 タブレットやスマートフォンなどのデバイスでは、WLAN NIC しか搭載されていない可能性があり、その場合は無線接続を使用する必要があります。

ネットワークに接続する際のパフォーマンス レベルについて言えば、すべての物理接続が同等ではありません。

たとえば、無線デバイスでは無線アクセス ポイントまでの距離に応じてパフォーマンスが低下します。 デバイスとアクセス ポイントとの距離が遠いほど、受信する無線信号は弱くなります。 距離が遠いと、使用可能な帯域幅が減少し、無線接続をまったく使用できなくなることもあります。 図は、家の中の無線アクセス ポイントから遠すぎる場所に信号を送信するために、無線範囲エクステンダを使用して無線信号を再生する様子を示しています。 一方、有線接続ではパフォーマンスが低下する心配はありませんが、移動が非常に制限され、通常は位置を固定する必要があります。

すべての無線デバイスは、無線アクセス ポイントに接続する電波へのアクセスを共有しなければなりません。 これは、多くの無線デバイスがネットワークに同時にアクセスすると、ネットワーク パフォーマンスが低下する可能性があることを意味します。 有線デバイスは、ネットワークへのアクセスを他のデバイスと共有する必要がありません。 各有線デバイスは、各自のイーサネット ケーブル上に個別の通信チャネルを持っています。 このことは、オンライン ゲーム、ストリーミング ビデオ、ビデオ会議など、他のアプリケーションよりも多くの専用帯域幅を必要とするアプリケーションで重要な意味を持ちます。

次のいくつかのトピックでは、物理層接続と、これらの接続がデータ送信にどのように影響するかについてさらに詳しく学習します。