シールド付きツイストペア(Shielded Twisted-Pair; STP)は、UTP ケーブル配線よりも優れたノイズ保護を提供します。 ただし、STP ケーブルは UTP ケーブルよりもはるかに高価で設置が困難です。 UTP ケーブルと同様に、STP は RJ-45 コネクタを使用します。
STP ケーブルは、EMI および RFI に対処するシールド技術と、クロストークに対処するワイヤのより合わせを組み合わせたものです。 シールドのメリットを最大限に引き出すには、STP ケーブルを特別なシールド付き STP データ コネクタで終端する必要があります。 ケーブルが不適切に接地されていると、シールドがアンテナのように機能して、望ましくない信号を拾ってしまう場合があります。
異なる特性を持つ、さまざまな種類の STP ケーブルを使用できます。 ただし、一般的には次の 2 種類の STP があります。
- ワイヤの束全体をホイルで保護し、ほとんどすべての干渉を取り除く STP ケーブル(より一般的)
- ワイヤの束全体および個々のワイヤ ペアをホイルで保護し、すべての干渉を取り除く STP ケーブル
図の STP ケーブルは、各ペアがホイル シールドで覆われた 4 ペアのワイヤを使用しており、それら全体が金属製の編組またはホイルで覆われています。
長年にわたり、STP はトークン リング ネットワークの設置に使用すべきケーブル構造とされていました。 トークン リングの減少とともに、シールド付きツイストペア ケーブル配線の需要も少なくなりました。 しかし、イーサネット用の新しい 10 GB 規格には、STP ケーブル配線を使用するための規定があります。これにより、シールド付きツイストペア ケーブル配線への新たな関心が高まっています。