光ファイバの端は光ファイバ コネクタで終端されています。 さまざまな種類の光ファイバ コネクタがあります。 各種コネクタの主な違いは、寸法と、機械的結合の方式です。 通常、企業などの組織では、最もよく使用されている機器に合わせて 1 つのコネクタに標準化したり、ファイバの種類(MMF 用、SMF 用)ごとにコネクタを標準化したりします。 コネクタのすべての世代を考慮すると、現在では約 70 種類のコネクタが使用されています。
図 1 に示すように、最も一般的なネットワーク光ファイバ コネクタは次の 3 種類です。
- ストレートチップ(Straight-Tip; ST):マルチモード ファイバで広く使用されている古いバイオネット型のコネクタ。
- サブスクライバ コネクタ(Subscriber Connector; SC):スクエア コネクタまたは標準コネクタと呼ばれることもあります。 確実な挿入を実現するためのプッシュ/プル メカニズムを使用する、LAN および WAN に広く採用されているコネクタです。 このコネクタ タイプはマルチモードおよびシングルモード ファイバで使用されます。
- ルーセント コネクタ(Lucent Connector; LC):小型コネクタまたはローカル コネクタとも呼ばれることもあり、そのサイズの小ささから急速に普及しつつあります。 シングルモード ファイバで使用され、マルチモード ファイバもサポートします。
注:その他の FC(Ferrule Connector)や SMA(Sub Miniature A)などのファイバ コネクタは、LAN および WAN 環境ではあまり一般的ではありません。 旧式のコネクタには、バイコニック(旧式)や D4 コネクタなどがあります。 これらのコネクタは、この章の範囲外です。
光ファイバでは光は一方向にしか移動できないため、全二重通信をサポートするには 2 本の光ファイバが必要です。 そのため、光ファイバ パッチ ケーブルは 2 本の光ファイバ ケーブルを一緒に束ねて 1 組の標準シングル ファイバ コネクタで終端します。 同じく図 1 に示すように、一部のコネクタは、送信ファイバと受信ファイバの両方をデュプレックス コネクタと呼ばれる単一のコネクタで受け入れます。
ファイバ パッチ コードはインフラストラクチャ デバイスを相互接続するために必要です。 例として、図 2 に一般的ないくつかのパッチ コードを示します。
- SC-SC マルチモード パッチ コード
- LC-LC シングルモード パッチ コード
- ST-LC マルチモード パッチ コード
- SC-ST シングルモード パッチ コード
光ファイバ ケーブルを使用しないときは、小さなプラスチック キャップで保護する必要があります。
シングルモードとマルチモードのパッチ コードを区別するための色の使い方にも注意してください。 これは、TIA-598 規格でシングルモードの光ファイバ ケーブルには黄色の被覆、マルチモードの光ファイバ ケーブルにはオレンジ色(または水色)の被覆の使用が推奨されているためです。