無線データ通信用の IEEE および電気通信業界の規格は、データ リンク層と物理層の両方に対応します。
無線メディアに適用される一般的な 3 つのデータ通信規格は次のとおりです。
- 標準 IEEE 802.11:一般に Wi-Fi と呼ばれる無線 LAN(WLAN)テクノロジーで、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance; キャリア検知多重アクセス/衝突回避)メディア アクセス プロセスによる競合ベースまたは非決定論的システムを使用します。
- 標準 IEEE 802.15:一般に「Bluetooth」と呼ばれる WPAN(Wireless Personal Area Network; 無線パーソナル エリア ネットワーク)規格で、1 から 100 m の距離で通信するためのデバイス ペアリング プロセスを使用します。
- 標準 IEEE 802.16:一般に WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)と呼ばれ、ポイントツーマルチポイント トポロジを使用して無線ブロードバンド アクセスを提供します。
図は、無線メディア間の違いを説明しています。
注:セルラーや衛星通信といったその他の無線テクノロジーもデータ ネットワーク接続を提供できます。 ただし、これらの無線テクノロジーは、この章の範囲外です。
上記の各例では、物理層仕様は次の領域に適用されます。
- データから無線信号への符号化
- 伝送の周波数と電力
- 信号の受信とデコードの要件
- アンテナの設計と構築
注:Wi-Fi は Wi-Fi Alliance の商標です。 Wi-Fi は IEEE 802.11 規格に基づく WLAN デバイスに属する認定製品で使用されます。