図に示すように、イーサネット MAC サブレイヤには主に次の 2 つの責任があります。

データのカプセル化

データ カプセル化のプロセスには、送信前のフレーム組み立て、およびフレーム受信時のフレーム分解が含まれます。 フレームを組み立てる際、MAC レイヤは、ネットワーク層 PDU にヘッダーとトレーラを追加します。

データのカプセル化には、主に次の 3 つの機能があります。

フレームはメディア上に配置され、受信側ノードではビットにグループ化されるので、ビット情報の送信に役立ちます。

メディア アクセス制御

MAC サブレイヤの 2 番目の責任はメディア アクセス制御です。 メディア アクセス制御は、メディア上でのフレームの配置とメディアからのフレームの除去を担当します。 名前が示すように、メディアへのアクセスを制御します。 このサブレイヤは物理層と直接通信します。

イーサネットの基盤となる論理トポロジは、マルチアクセス バスです。そのため、1 つのネットワーク セグメント上にあるすべてのノード(デバイス)がメディアを共有します。 イーサネットは競合ベースのネットワーク方式です。 競合ベースの方式、つまり非決定的な方式では、送信すべきデータがあるデバイスはいつでも、共有メディアを介してデータの送信を試みることができることを思い出してください。 ただし、2 人が同時に話そうとする場合と同じように、1 つのメディア上にある複数のデバイスが同時にデータを送信しようとすると、データどうしが衝突し、その結果データは破壊されて使用できなくなります。 そのため、イーサネットでは、CSMA(Carrier Sense Multiple Access; キャリア検知多重アクセス)テクノロジーの利用により、ノードどうしがどのようにアクセスを共有するかを制御する方式を提供しています。