イーサネット II および IEEE 802.3 規格は、フレームの最小サイズを 64 バイト、最大サイズを 1518 バイトと定義しています。 これには、宛先 MAC アドレス フィールドから FCS(Frame Check Sequence; フレーム チェック シーケンス)フィールドまでのすべてのバイトが含まれます。 フレームのサイズを記述する際に、プリアンブル フィールドとフレーム開始デリミタ フィールドは含まれません。
長さが 64 バイト未満のフレームはすべて「コリジョン フラグメント」または「ラント フレーム」と見なされ、受信側ステーションで自動的に破棄されます。
1998 年に公開された IEEE 802.3ac 規格では、最大許容フレーム サイズが 1522 バイトに拡張されました。 このフレーム サイズの増大は、仮想ローカル エリア ネットワーク(Virtual Local Area Network; VLAN)というテクノロジーに対応するためのものでした。 VLAN はスイッチド ネットワーク内で作成されます。これについては、後のコースで説明します。 また、多くの QoS(Quality of Service)テクノロジーは、ユーザ プライオリティ フィールドを利用してさまざまなレベルのサービス(音声トラフィック用の優先サービスなど)を実装しています。 図は、802.1Q VLAN タグに含まれるフィールドを示しています。
送信されたフレームのサイズが最小値より小さいか、最大値より大きい場合、受信側デバイスはそのフレームをドロップします。 ドロップされたフレームは、コリジョンまたは他の不要な信号の結果である可能性が高いため、無効と見なされます。
データ リンク層でのフレーム構造はほとんど同じです。 物理層では、イーサネットの各種バージョンにより、メディア上でのデータの検出および配置の方式が異なります。