図は、ARP に伴う 2 つの潜在的な問題を示しています。
メディアのオーバーヘッド
ブロードキャスト フレーム である ARP 要求は、ローカル ネットワーク上のどのデバイスでも受信され、処理されます。 一般的な企業ネットワークでは、これらのブロードキャストがネットワーク パフォーマンスに及ぼす影響はおそらく最小限に抑えられるでしょう。 ただし、多数のデバイスが電源オンの状態でそのすべてが同時にネットワーク サービスへのアクセスを開始する場合は、しばらくの間パフォーマンスがいくらか低下する可能性があります。 たとえば、実習で教室のコンピュータにログインしているすべての受講者が同時にインターネットにアクセスしようとすると、遅延が生じる可能性があります。 ただし、デバイスが最初の ARP ブロードキャストを送信し、必要な MAC アドレスを学習した後は、ネットワークに対するどのような影響も最小限に抑えられます。
セキュリティ
場合によっては、ARP の使用が潜在的なセキュリティ リスクにつながる可能性があります。 ARP スプーフィング、または ARP ポイズニングとは、偽の ARP 応答を発行することでネットワークに不正な MAC アドレスの関連付けを注入する攻撃手法です。 攻撃者がデバイスの MAC アドレスを偽造することで、フレームが誤った宛先に送信される恐れがあります。
静的な ARP 関連付けを手動で設定することは、ARP スプーフィングを防止する方法の 1 つです。 正規の MAC アドレスを一部のネットワーク デバイスに設定すると、ネットワークへのアクセスをそれらの指定されたデバイスのみに制限できます。