これまで、スイッチはネットワーク ポート間でのデータのスイッチングに次の転送方式の 1 つを使用していました。
- ストア アンド フォワード スイッチング
- カットスルー スイッチング
図 1 は、これら 2 つの方式の違いを示しています。
ストア アンド フォワード スイッチングでは、スイッチがフレームの受信時にフレーム全体を受信するまでデータをバッファに保存します。 この保存処理中に、スイッチはフレームを分析して宛先に関する情報を探します。 このプロセスでは、イーサネット フレームの巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check; CRC)トレーラ部を使用したエラー チェックもスイッチによって実行されます。
CRC では、フレーム内のビット(1)の数に基づいた数式を使用して、受信フレームにエラーがあるかどうかを判断します。 フレームの整合性を確認した後、フレームは宛先に対する適切なポートに転送されます。 フレームでエラーが検出された場合、スイッチはそのフレームを廃棄します。 エラーのあるフレームを廃棄することで、不正なデータによって消費される帯域幅を削減できます。 ストア アンド フォワード スイッチングは、トラフィックの優先順位付けのためにフレームの分類が必要とされるコンバージド ネットワークでの QoS(Quality of Service)分析に必要です。 たとえば、Voice over IP データ ストリームは、Web ブラウジングのトラフィックよりも優先する必要があります。
図 2 では、ストア アンド フォワード プロセスを説明するアニメーションを再生できます。 Cisco Catalyst スイッチの現行モデルでは、ストア アンド フォワード方式のみが使用されています。