カットスルー スイッチングでは、データを受信するとすぐに、たとえ送信が完了していなくても、スイッチはそのデータに対処します。 スイッチは、データの転送先ポートを判断できるように、宛先 MAC アドレスを読み取るのに十分なだけのフレームをバッファします。 宛先 MAC アドレスは、プリアンブルに従ってフレームの最初の 6 バイトに配置されています。 スイッチは、スイッチング テーブルの宛先 MAC アドレスを参照し、発信インターフェイス ポートを確認して、フレームを指定のスイッチ ポート経由で宛先に転送します。 スイッチは、このフレームに対して一切のエラー チェックを実行しません。 スイッチはフレーム全体が完全にバッファされるのを待つ必要がなく、エラー チェックも実行しないため、カットスルー スイッチングはストア アンド フォワード スイッチングよりも高速です。 ただし、スイッチはエラー チェックを実行しないため、破損したフレームもネットワーク全体に転送されます。 破損したフレームは転送されている間に帯域幅を消費します。 最終的に、破損したフレームは宛先の NIC によって廃棄されます。

アニメーションを再生してカットスルー スイッチングのプロセスを確認してください。

カットスルー スイッチングには次の 2 つのバリエーションがあります。

図に、カットスルー スイッチングの例を示します。

一部のスイッチは、ユーザが定義したエラー率のしきい値に達するまでは、ポート単位のカットスルー スイッチングを実行するように設定されており、しきい値に達した後はストア アンド フォワードに自動的に変更します。 エラー率がしきい値を下回ると、ポートはカットスルー スイッチングに自動的に戻ります。