スイッチを選択する際には、使用可能なスイッチ オプションの主な機能を理解することが重要です。 これは、PoE(Power over Ethernet)の必要性や好ましい「転送レート」など、機能についての決定が必要なことを意味します。
図 1 に示すように、PoE では、スイッチが、IP 電話や一部の無線アクセス ポイントなどのデバイスに既存のイーサネット ケーブルを介して電力を提供できます。 これにより、設置の柔軟性を向上できます。
転送レートは、スイッチの処理能力を示す数値であり、スイッチが 1 秒あたりに処理できるデータの量を表します。 スイッチの製品ラインは転送レートによって分類されています。 エントリ層のスイッチは、エンタープライズ層のスイッチよりも低い転送レートを示します。 その他の検討事項としては、デバイスがスタック可能かそうでないか、スイッチの厚さ(ラック ユニットの数で示されます)、ポート密度、1 つのスイッチで利用可能なポート数などがあります。 デバイスのポート密度は、デバイスが固定構成デバイスかモジュラ型の デバイスであるかによって異なる場合があります。
これらのオプションは、スイッチのフォーム ファクタと呼ばれることがあります。
固定構成スイッチ
固定構成スイッチは、ご想像のとおり、構成が固定されています。 これは、スイッチに最初から付属するもの以外には機能やオプションを追加できないことを意味します。 購入するモデルによって使用できる機能とオプションが決まります。 たとえば、24 ポートのギガビット固定構成スイッチを購入した場合は、追加のポートが必要になってもポートを追加できません。 通常、構成の選択肢には、どんなタイプのポートをいくつ備えているかの違いがあります。
モジュラ スイッチ
モジュラ スイッチでは構成の柔軟性が高くなっています。 通常、モジュラ スイッチには、異なる数のモジュラ ライン カードを設置できるように、さまざまなサイズのシャーシが用意されています。 ライン カードには実際にポートが含まれています。 ライン カードは、拡張カードを PC に装着できるように、スイッチのシャーシ内にぴったり収まります。 シャーシが大きくなるほど、サポートできるモジュール数が増えます。 図で示すように、さまざまなシャーシ サイズから選択することができます。 24 ポートのラインカードを備えたモジュラ スイッチを購入した場合でも、24 ポートのライン カードを追加するだけで、合計ポート数を 48 にできます。
図 2 は、固定構成、モジュラ型、およびスタック可能構成の各スイッチの例を示しています。