Wireshark による IPv6 のキャプチャを見るときは、IPv4 ヘッダーと比較して IPv6 ヘッダーはフィールドの数がはるかに少ないことに注意してください。 これにより、ルータでの IPv6 ヘッダーの処理がより迅速で容易になります。

IPv6 アドレス自体の見た目も大きく異なります。 IPv6 のアドレスは 128 ビットと大きいので、アドレスの表記をシンプルにするために 16 進数の体系が使用されます。 IPv6 のアドレスでは、コロンを使用して、エントリを一連の 16 ビット 16 進ブロックに分割します。

図 1 は、このサンプル キャプチャのパケット番号 46 の内容です。 このパケットには、IPv6 ホストと IPv6 サーバの間の TCP 3 ウェイ ハンドシェイクの最初のメッセージが含まれます。 展開された IPv6 ヘッダー セクションの値に注意してください。 また、これが TCP パケットであり、TCP セクション以外の他の情報が含まれないことにも注目してください。

図 2 は、このサンプル キャプチャのパケット番号 49 の内容です。 このパケットには、サーバに対する HyperText Transfer Protocol(HTTP)の最初の GET メッセージが含まれます。 これは HTTP パケットであり、今度は TCP セクション以外の情報も含まれます。

最後に、図 3 は、このサンプル キャプチャのパケット番号 1 の内容です。 このサンプル パケットは、ICMPv6 のネイバー要求メッセージです。 TCP または UDP の情報は含まれません。