IPv6 ルート テーブルの出力は、列の見出しが異なり、IPv6 のアドレスが長いために表示形式も異なります。
IPv6 ルート テーブルのセクションには次の 4 つの列が表示されます。
- If:netstat –r コマンドのインターフェイス リスト セクションのインターフェイス番号のリスト。 インターフェイス番号は、イーサネット、Wi-Fi、Bluetooth アダプタなど、ホストのネットワーク対応インターフェイスに対応します。
- Metric:宛先までの各ルートのコストのリスト。 値が小さいほど、優先されるルートを示します。
- Network Destination:到達可能ネットワークのリスト。
- Gateway:リモート ネットワーク宛先にパケットを転送するためにローカル ホストで使用されるアドレスのリスト。 On-link は、ホストが現在接続されていることを示します。
たとえば、図の netstat -r コマンドによって生成された IPv6 ルート セクションには、次のネットワーク宛先が表示されています。
- ::/0:IPv6 のローカル デフォルト ルートに相当するものです。
- ::1/128:IPv4 のループバック アドレスに相当するもので、ローカル ホストにサービスを提供します。
- 2001::/32:グローバル ユニキャスト ネットワーク プレフィクスです。
- 2001:0:9d38:953c:2c30:3071:e718:a926/128:ローカル コンピュータのグローバル ユニキャスト IPv6 アドレスです。
- fe80::/64:ローカル リンク ネットワークのルート アドレスであり、ローカル リンク IPv6 ネットワーク上のすべてのコンピュータを表します。
- fe80::2c30:3071:e718:a926/128:ローカル コンピュータのリンク ローカル IPv6 アドレスです。
- ff00::/8:これらは、IPv4 の 224.x.x.x アドレスに相当する、特別な予約済みマルチキャスト クラス D アドレスです。
注:IPv6 のインターフェイスは、一般に、リンク ローカル アドレスとグローバル ユニキャスト アドレスという 2 つの IPv6 アドレスを持っています。 また、IPv6 にはブロードキャスト アドレスがないことに注意してください。 IPv6 のアドレスについては、次の章で詳しく説明します。