ホストのルーティング テーブルには、直接接続されたネットワークに関する情報だけが含まれます。 ホストは、リモート宛先にパケットを送信するためにデフォルト ゲートウェイを必要とします。 ルータのルーティング テーブルには同様の情報が含まれますが、特定のリモート ネットワークを識別することもできます。
ルータのルーティング テーブルは、ホストのルーティング テーブルに似ています。 どちらも次のものを示します。
- 宛先ネットワーク
- 宛先ネットワークと関連付けられているメトリック
- 宛先ネットワークに到達するためのゲートウェイ
Cisco IOS ルータでは、show ip route コマンドを使用してルータのルーティング テーブルを表示できます。 ルータは、ルートの学習方法、最終更新日時、定義済みの宛先に到達するために使用する特定のインターフェイスなど、ルートに関する他の情報も提供します。
パケットがルータ インターフェイスに到着すると、ルータはパケット ヘッダーを調べて宛先ネットワークを判断します。 宛先ネットワークがルーティング テーブル内のルートと一致する場合、ルータはルーティング テーブルで指定されている情報を使用してパケットを転送します。 同じ宛先への可能なルートが 2 つ以上ある場合は、メトリックを使用してルーティング テーブルに表示されるルートを決定します。
図は、シンプルなネットワークの R1 のルーティング テーブルを示しています。 ホストのルーティング テーブルとは異なり、ルーティング テーブル エントリに含まれる情報を示す列見出しはありません。 したがって、各エントリに含まれる異なる種類の情報の意味を知ることが重要です。