IP アドレス 192.168.10.10 の PC1 が、同じネットワーク上の別のホストにパケットを送信するものとします。 PC1 は、宛先 IP アドレスに基づいて IPv4 のルート テーブルを調べます。 次に、PC1 はホストが同じネットワークにあることを検出し、単にそのインターフェイス(On-link)でパケットを送信します。

:R1 はパケットの転送には関係ありません。 PC1 がローカル ネットワーク以外のネットワークにパケットを転送する場合は、ルータ R1 のサービスを使用し、ローカル デフォルト ルート(192.168.10.1)にパケットを転送する必要があります。

次の例では、ホストとルータがそれぞれのルーティング テーブルを参照してパケット ルーティングについて決定する方法を示します。

例 1:PC1 は、192.168.10.1(ルータ インターフェイス)のローカル デフォルト ゲートウェイへの接続を確認する必要があります。

1. PC1 は、宛先 IP アドレスに基づいて IPv4 のルート テーブルを調べます。

2. PC1 はホストが同じネットワークにあることを検出し、単にそのインターフェイス(On-link)に ping パケットを送信します。

3. R1 は、Gigabit Ethernet 0/0(G0/0)インターフェイスでパケットを受信し、宛先 IP アドレスを確認します。

4. R1 はルーティング テーブルを調べます。

5. R1 は、ルーティング テーブル エントリ L 192.168.10.1/32 と宛先 IP アドレスを照合し、図 1.に示すようにこのルートが独自のローカル インターフェイスをポイントしていることを発見します。

6. R1 は IP パケットの残りの部分を開き、それに従って応答します。

例 2:PC1 はパケットを PC2(192.168.11.10)に送信します。

1. PC1 は IPv4 ルート テーブルに問い合わせて、完全一致がないことを検出します。

2. したがって、PC1 は全ルート ネットワーク(0.0.0.0)を使用し、ローカル デフォルト ルート(192.168.10.1)を使用してパケットを送信します。

3. R1 は、Gigabit Ethernet 0/0(G0/0)インターフェイスでパケットを受信し、宛先 IP アドレス(192.168.11.10)を確認します。

4. R1 はルーティング テーブルを調べて、図 2 のように、C 192.168.11.0/24 ルーティング テーブル エントリが宛先 IP アドレスと一致します。

5. R1 は、直接接続された Gigabit Ethernet 0/1 インターフェイス(G0/1)でパケットを転送します。

6. PC2 はパケットを受信し、ホスト IPv4 ルーティング テーブルを調べます。

7. PC2 は、パケットが自分宛てであることを検出し、パケットの残りを開いて、それに従って応答します。

例 3:PC1 はパケットを 209.165.200.226 に送信します。

1. PC1 は IPv4 ルート テーブルに問い合わせて、完全一致がないことを検出します。

2. したがって、PC1 はデフォルト ルート(0.0.0.0/0)を使用し、デフォルト ゲートウェイ(192.168.10.1)を使用してパケットを送信します。

3. R1 は、Gigabit Ethernet 0/0(G0/0)インターフェイスでパケットを受信し、宛先 IP アドレス(209.165.200.226)を確認します。

4. R1 はルーティング テーブルを調べて、図 3 のように、C 209.165.200.224/30 ルーティング テーブル エントリが宛先 IP アドレスと一致します。

5. R1 は、直接接続された Serial 0/0/0 インターフェイス(S0/0/0)からパケットを転送します。

例 4:PC1 は IP アドレスが 10.1.1.10 のホストにパケットを送信します。

1. PC1 は IPv4 ルート テーブルに問い合わせて、完全一致がないことを検出します。

2. したがって、PC1 は全ルート ネットワーク(0.0.0.0)を使用し、ローカル デフォルト ルート(192.168.10.1)にパケットを送信します。

3. R1 は、Gigabit Ethernet 0/0(G0/0)インターフェイスでパケットを受信し、宛先 IP アドレス(10.1.1.10)を確認します。

4. R1 はルーティング テーブルを調べて、図 4 のように、D 10.1.1.0/24 ルーティング テーブル エントリが宛先 IP アドレスと一致します。

5. R1 は、パケットをネクスト ホップ アドレス 209.165.200.226 に送信しなければならないことを発見します。

6. R1 は再びルーティング テーブルを調べて、図 4 のように、C 209.165.200.224/30 ルーティング テーブル エントリが宛先 IP アドレスと一致します。

7. R1 は、直接接続された Serial 0/0/0 インターフェイス(S0/0/0)からパケットを転送します。