ルータは、RAM、ROM、NVRAM、フラッシュ メモリという 4 種類のメモリにアクセスします。

RAM

RAM は、次のようなさまざまなアプリケーションとプロセスを格納するために使用されます。

コンピュータのように、シスコ ルータは実際にはダイナミック ランダム アクセス メモリ(DRAM)を使用します。 DRAM は非常に一般的なタイプの RAM であり、CPU によって実行する必要がある命令とデータを格納します。 ROM とは異なり、RAM は揮発性メモリであり、情報を維持するには継続的な電源が必要です。 ルータの電源を切断したり、再起動したりするとすべての内容が失われます。

デフォルトで、1941 ルータは、メイン システム ボードにはんだ付けされた 512 MB の DRAM(オンボード)と、最大 2.0 GB の追加メモリ アップグレード用の 1 個のデュアル インライン メモリ モジュール(DIMM)スロットを備えています。 Cisco 2901、2911、2921 モデルのオンボード DRAM は 512 MB です。 第一世代 ISR および古いシスコ ルータにはオンボード RAM がないことに注意してください。

ROM

シスコ ルータは次のものを ROM に格納します。

ROM は、ルータ内部の統合回路に組み込まれたファームウェアであり、ルータの停電時または再起動時にも内容は失われません。

NVRAM

Cisco IOS は、スタートアップ コンフィギュレーション ファイル(startup-config)の恒久的な記憶領域として NVRAM を使用します。 ROM と同様に、NVRAM は電源が切断されても内容は失われません。

フラッシュ メモリ

フラッシュ メモリは不揮発性コンピュータ メモリであり、IOS および他のシステム関連のファイルの恒久的ストレージとして使用されます。 IOS はブートアップ プロセス中にフラッシュ メモリから RAM にコピーされます。

Cisco 1941 ルータは、2 個の外部コンパクト フラッシュ スロットを備えています。 各スロットは 4 GB の密度にアップグレード可能な高速ストレージ密度をサポートできます。

図に 4 種類のメモリをまとめます。