show version コマンドを使用すると、ルータの基本ハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントの一部を確認してトラブルシューティングできます。 このコマンドは、現在ルータで実行されている Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、ブートストラップ プログラムのバージョン、ハードウェアの構成(システム メモリ量を含む)に関する情報を表示します。
show version コマンドからの出力:
- IOS バージョン:ルータが使用している RAM 内の Cisco IOS ソフトウェアのバージョン。
- ROM ブートストラップ プログラム:ルータを最初にブートするのに使用されたシステム ブートストラップ ソフトウェア(ROM に保存されている)のバージョンが表示されます。
- IOS の場所:ブートストラップ プログラムが見つかって Cisco IOS がロードされた場所、および IOS イメージの完全なファイル名が表示されます。
- CPU および RAM の量:この行の前半には、このルータの CPU のタイプが表示されます。 この行の後半には、DRAM の量が表示されます。 Cisco 1941 ISR などの一部のルータ シリーズは、パケット メモリとして DRAM の一部を使用します。 パケット メモリはパケットのバッファリングに使用されます。 ルータの DRAM の総量を特定するには、両方の値を加えてください。
- インターフェイス:ルータの物理インターフェイスが表示されます。 この例では、Cisco 1941 ISR には 2 つのギガビット イーサネット インターフェイスと 2 つの低速シリアル インターフェイスがあります。
- NVRAM とフラッシュ メモリの量:これは、ルータにある NVRAM の量とフラッシュ メモリの量です。 NVRAM は startup-config ファイルの格納に使用され、フラッシュ メモリは Cisco IOS を永続的に保存するために使用されます。
show version コマンドの最後の行は、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの現在の設定値を 16 進数で表示します。 カッコの中に第 2 の値が表示される場合は、次のリロードのときにコンフィギュレーション レジスタの値が使用されることを意味します。
コンフィギュレーション レジスタには、パスワードの回復などの複数の用途があります。 コンフィギュレーション レジスタの工場出荷時のデフォルト設定は、0x2102 です。 この値は、ルータが Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリからロードしようと試み、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを NVRAM からロードすることを示しています。