デフォルト ゲートウェイは、リモート宛先へのベスト パスを決定するためにルータの使用を必要とするすべてのデバイスによって使用されます。 エンド デバイスではデフォルト ゲートウェイ アドレスが必要ですが、Cisco IOS スイッチなどの中継装置でも同じです。

スイッチの IP アドレス情報は、スイッチをリモート管理するためにのみ必要です。 つまり、スイッチに Telnet で接続できるようにするには、スイッチに Telnet の接続先の IP アドレスが必要です。 スイッチにローカル ネットワーク内のデバイスからアクセスする場合は、IP アドレスだけが必要です。

スイッチの IP アドレスの設定は、スイッチ仮想インターフェイス(SVI)で行います。

S1(config)# interface vlan1

S1(config-vlan)# ip address 192.168.10.50 255.255.255.0

S1(config-vlan)# no shut

一方、異なるネットワーク内のデバイスからスイッチにアクセスできる必要がある場合は、スイッチにデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定する必要があります。これは、スイッチから送信されるパケットは、ホスト デバイスから送信されるパケットと同じように扱われるためです。 したがって、スイッチから発信され、同じネットワーク上のデバイスが宛先であるパケットは、適切なデバイスに直接転送されます。 スイッチから発信され、リモート ネットワーク上のデバイスが宛先であるパケットは、パス決定のためにデフォルト ゲートウェイに転送される必要があります。

スイッチにデフォルト ゲートウェイを設定するには、次のグローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

S1(config)# ip default-gateway 192.168.10.1

図 1 は、リモート ネットワークのスイッチに接続している管理者です。 スイッチが管理者に応答パケットを転送するには、デフォルト ゲートウェイを設定する必要があります。

よくある誤解は、スイッチに接続されたホストから発信され、リモート ネットワークのホストが宛先であるパケットの転送先を決定するため、スイッチは自分に設定されているデフォルト ゲートウェイ アドレスを使用する、というものです。 実際には、IP アドレスとデフォルト ゲートウェイの情報は、スイッチから発信されるパケットに対してのみ使用されます。 スイッチに接続されたホストから発信されるパケットには、リモート ネットワークと通信するためのデフォルト ゲートウェイ情報がすでに設定されている必要があります。 図 2 では、スイッチにデフォルト ゲートウェイを設定しています。