ステップ 2:サーバは、クライアントからサーバへの通信セッションを許可し、サーバからクライアントへの通信セッションを要求します。
クライアントからサーバへのセッションを確立するためには、TCP サーバがクライアントからの TCP SYN セグメントを受信したこと返信する必要があります。 これを行うため、サーバは確認応答番号が重要であることを示す確認応答(ACK)フラグをセットしたセグメントをクライアントに返送します。 セグメント内でこのフラグがセットされていると、クライアントはサーバが TCP クライアントからの SYN を受信したという通知だと解釈します。
確認応答番号フィールドの値は、ISN に 1 を加えたものになります。 これにより、クライアントからサーバへのセッションが確立されます。 セッションのバランスのために、ACK フラグはセットされたままになります。 クライアントとサーバの間の会話は実際には 2 つの一方向セッションだということを思い出してください。1 つはクライアントからサーバへのセッションで、もう 1 つはサーバからクライアントへのセッションです。 3 ウェイ ハンドシェイクのこの第 2 ステップでは、サーバがクライアントへの応答を開始する必要があります。 このセッションを開始するために、サーバはクライアントと同じやり方で SYN フラグを使用します。 サーバは、サーバからクライアントへのセッションを確立するためにヘッダー内の SYN 制御フラグをセットします。 SYN フラグは、ヘッダー内にシーケンス番号フィールドの初期値があることを示すものです。 この値は、このセッションにおけるサーバからクライアントへのデータの流れを追跡するために使用されます。
図に、プロトコル アナライザの出力を示します。この出力から、ACK フラグと SYN フラグがセットされていて、相対的なシーケンス番号と確認応答番号が表示されていることがわかります。