UDP はコネクションレス型であるため、TCP の場合と違って、通信が行われる前にセッションが確立されることはありません。 UDP はトランザクション方式と呼ばれています。つまり、アプリケーションが送信すべきデータを持っていれば、アプリケーションは単純にそのデータを送信するのです。
UDP を使用するアプリケーションの多くは、1 つのセグメントに収まる少量のデータを送信します。 ただし、複数のセグメントに分割する必要がある大量のデータを送信するアプリケーションもあります。 UDP の PDU はデータグラムと呼ばれますが、トランスポート層の PDU を説明するときに、セグメントとデータグラムという 2 つの用語が互換的に使用されることもあります。
宛先に複数のデータグラムが送信されると、それらのデータグラムは異なるパスを通ることによって間違った順序で到達する可能性があります。 UDP は、TCP のようにシーケンス番号を追跡することはありません。 図に示すように、UDP にはデータグラムを送信された順序に並べ直す方法はありません。
そのため、UDP は単にデータを受信した順序で再構成し、それをアプリケーションに送ります。 アプリケーションにとってデータの順序が重要な場合、アプリケーションは正しい順序を見極め、データをどのように処理すべきかを判断する必要があります。