UDP は、次の 3 種類のアプリケーションに最も適しています。

VoIP や IPTV(Internet Protocol Television)など、多くのビデオ アプリケーションおよびマルチメディア アプリケーションは UDP を使用しています。 これらのアプリケーションは、目立った影響がほとんどないか皆無であれば、ある程度のデータ消失を許容できます。 TCP の信頼性メカニズムは、ある程度の遅延を引き起こすので、受信する音声やビデオの品質に明らかな影響を及ぼす可能性があります。

UDP が適しているアプリケーションのタイプとしては、この他にシンプルな要求と応答のトランザクションを使用するアプリケーションがあります。 この場合、ホストは要求を送信しますが、応答を受信することもあれば、しないこともあります。 このようなタイプのアプリケーションとしては、次のものがあります。

信頼性を自ら処理するアプリケーションもあります。 そのようなアプリケーションは TCP サービスを必要としないので、トランスポート層プロトコルとして UDP をうまく利用できます。 TFTP はこのタイプのプロトコルの一例です。 TFTP は、フロー制御、エラー検出、確認応答、およびエラー回復のための独自のメカニズムを備えています。 したがって、これらのサービスを TCP に頼る必要がありません。