デバイスに IPv4 アドレスを割り当てると、そのデバイスはサブネット マスクを使用して、自身が属するネットワーク アドレスを調べます。 ネットワーク アドレスは、同じネットワーク上に存在するすべてのデバイスを表すアドレスです。

ネットワーク データを送信するデバイスは、ネットワーク アドレス情報を使用して、パケットをローカルに送信できるかどうか、またはパケットをデフォルト ゲートウェイに送信してリモートに配信する必要があるかどうかを調べます。 ホストはパケットを送信するときに、自身の IP アドレスのネットワーク部と宛先 IP アドレスのネットワーク部をサブネット マスクに基づいて比較します。 ネットワーク部のビットが一致すると、送信元と宛先のホストが同じネットワーク上にあるため、パケットをローカルで宛先に配信できます。 一致しない場合は、送信側ホストは、デフォルト ゲートウェイにパケットを転送して、パケットを他のネットワークに送信します。

AND 演算

AND 演算は、デジタル ロジックで使用される基本的な 3 つの 2 進演算の 1 つです。 残りの 2 つは、OR と NOT です。 データ ネットワークでは 3 つすべての演算が使用されますが、ネットワーク アドレスの判定には AND 演算が使用されます。 したがって、ここでは、論理 AND に限定して説明します。 論理 AND は、2 つのビットを比較して、それぞれ次のような結果を導きます。

1 AND 1 = 1(図 1)

0 AND 1 = 0(図 2)

0 AND 0 = 0(図 3)

1 AND 0 = 0(図 4)

IPv4 ホスト アドレスとサブネット マスクをビット単位で論理的に AND 演算すると、そのホストに割り当てられているネットワーク アドレスがわかります。 このようにアドレスとサブネット マスクをビット単位で AND 演算すると、ネットワーク アドレスを導くことができます。