ユーザ デバイスのアドレス
ほとんどのデータ ネットワークで、ホストとして大部分を占めるのは、PC、タブレット、スマートフォン、プリンタ、IP 電話などのエンド デバイスです。 ネットワーク内には、こうしたデバイスが最も多く含まれるため、これらのホストに最も多くのアドレスが割り当てられます。 これらのホストには、ネットワーク内で使用可能なアドレスの範囲から IP アドレスが割り当てられます。 これらの IP アドレスは、動的に割り当てることも、固定のアドレスを割り当てることもできます。
固定の割り当て
固定(スタティック)の割り当てでは、ネットワーク管理者がホストのネットワーク情報を手入力で設定する必要があります。 図 1 に、ネットワーク アダプタのプロパティ ウィンドウを示します。 固定 IPv4 アドレスを設定するには、ネットワーク アダプタ画面で IPv4 を選択し、固定アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを入力します。 図 2 に、最小限の固定設定として、ホストの IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを示します。
固定アドレスにはいくつかの利点があります。 たとえば、固定アドレスは、プリンタやサーバをはじめ、設置場所を頻繁に変更することがなく、固定 IP アドレスに基づいてネットワーク上のクライアントにアクセスできる必要があるネットワーク デバイスに使用すると効果的です。 ホストが通常は特定の IP アドレスのサーバにアクセスしている場合、アドレスを変更すると問題が発生します。 また、アドレス情報を固定で割り当てると、ネットワーク リソースの制御を強化することもできます。 たとえば、特定の IP アドレスとの間でやり取りされるトラフィックに基づいてアクセス フィルタを作成できます。 ただし、固定アドレスを各ホストに導入するのには時間がかかることがあります。
固定 IP アドレスを使用するときは、各デバイスに割り当てられた IP アドレスの正確なリストを保守する必要があります。 これらのアドレスは永続的なアドレスであり、通常、再利用はされません。