インターネットからアクセス可能な Web サーバなどのネットワーク ホストを持つ企業や組織では、割り当てに使用するパブリック アドレスのブロックを用意する必要があります。 パブリック アドレスは固有でなければならず、その使用は規制され、各組織に個別に割り当てられます。 これは、IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方に当てはまります。
IANA と RIR
Internet Assigned Numbers Authority(IANA)(http://www.iana.org)は、IPv4 および IPv6 アドレスの割り当てを管理しています。 1990 年代半ばまで、IPv4 アドレス空間はすべて、IANA によって直接管理されていました。 その当時、残りの IPv4 アドレス空間は、特定用途や地方エリアのために他のさまざまな管轄レジストリに割り当てられていました。 図に示すように、これらの登録団体は、RIR(Regional Internet Registry; 地域インターネット レジストリ)と呼ばれます。
主要なレジストリを次に示します。
- AfriNIC(African Network Information Centre) - アフリカ地域 http://www.afrinic.net
- APNIC(Asia Pacific Network Information Centre) - アジア太平洋地域 http://www.apnic.net
- ARIN(American Registry for Internet Numbers) - 北米地域 http://www.arin.net
- LACNIC(Regional Latin-American and Caribbean IP Address Registry) - 中南米、カリブ諸島 http://www.lacnic.net
- RIPE NCC(Reseaux IP Europeans) - 欧州、中東、中央アジア http://www.ripe.net
ISP
RIR は、インターネット サービス プロバイダー(ISP)への IP アドレスの割り当てを担当します。 ほとんどの企業や組織は、IPv4 アドレス ブロックを ISP から取得します。 一般に、ISP は、使用可能な少数の IPv4 アドレス(6 または 14)を顧客にサービスの一環として提供しています。 ニーズの正当性が認められれば、より大きなアドレス ブロックを取得することも可能です(追加のサービス料金が発生します)。
ある意味、ISP は、これらのアドレスを有料で組織に貸し出していると言えます。 顧客がインターネット接続を別の ISP に変更すると、新しい ISP は、自身に割り当てられているアドレス ブロックの中からその顧客にアドレスを提供します。また、以前の ISP は、顧客に貸し出していたブロックを回収して別の顧客に貸し出します。
IPv6 アドレスは、ISP から取得することも、場合によっては RIR から直接取得することもできます。 IPv6 アドレスと標準的なアドレス ブロックのサイズについては、この章の後半で説明します。