ISP サービス

インターネットのサービスにアクセスするには、インターネット サービス プロバイダー(ISP)を使用して、データ ネットワークをインターネットに接続する必要があります。

ISP では、内部データ ネットワークを独自に用意して、インターネット接続の管理と関連サービスの提供を行っています。 この他にも、ISP が顧客に一般的に提供するサービスには、DNS サービス、電子メール サービス、Web サイトなどがあります。 必要かつ使用可能なサービスのレベルに応じて、顧客は ISP のさまざまな階層を使用します。

ISP ティア

ISP は、インターネット バックボーンへの接続のレベルに基づいて階層で指定されます。 図に示すように、それぞれの下位層は、上位層 ISP との接続を経由してバックボーンへの接続を取得します。

ティア 1

図 1 に示すように、ISP 階層の最上位には、ティア 1 ISP があります。 これに該当するのは、インターネット バックボーンに直接接続された大規模な国内または国際的な ISP です。 ティア 1 ISP の顧客は、下位層 ISP や大企業などの組織です。 ティア 1 ISP は、インターネット接続の最上位にあるため、信頼性の高い接続とサービスを開発しています。 この信頼性を支えるテクノロジーには、インターネット バックボーンへの複数の接続があります。

ティア 1 ISP の顧客にとっての一番の利点は、信頼性の高さと速度です。 ここに該当する顧客は、インターネットからわずか 1 接続分しか離れていないため、障害が発生することや、トラフィック ボトルネックの影響を受けることがほとんどありません。 ティア 1 ISP の顧客にとっての欠点は、コストが高いことです。

ティア 2

図 2 に示すように、ティア 2 ISP は、インターネット サービスをティア 1 ISP から取得します。 ティア 2 の ISP は一般にビジネス カスタマーに注力しています。 ティア 2 ISP は、通常、他の 2 つのティアの ISP よりも多くのサービスを提供します。 ティア 2 ISP は、IT リソースを用意して、DNS、電子メール サーバ、Web サーバなどの独自のサービスを運用する傾向にあります。 この他にも、ティア 2 ISP が提供するサービスには、Web サイトの開発とメンテナンス、e- コマース/e- ビジネス、VoIP などがあります。

ティア 2 ISP の主な欠点は、ティア 1 ISP とは対照的に、インターネット アクセスが低速であることです。 ティア 2 ISP は、インターネット バックボーンから 1 接続分以上は必ず離れているため、ティア 1 ISP と比べると、信頼性も低くなる傾向にあります。

ティア 3

図 3 に示すように、ティア 3 ISP は、インターネット サービスをティア 2 ISP から購入します。 これに該当する ISP は、特定のロケールでの小売市場や国内市場です。 一般に、ティア 3 の顧客は、ティア 2 の顧客ほど多くのサービスを必要としません。 ティア 3 の顧客の一番のニーズは、接続性とサポートです。

多くの場合、ティア 3 ISP の顧客は、コンピュータやネットワークに関する専門知識がまったくないか、あるとしてもごくわずかです。 ティア 3 の ISP は、多くの場合、お客様のネットワークおよびコンピュータ サービス契約の一部としてインターネット接続をバンドルしています。 ティア 3 ISP は、ティア 1 およびティア 2 プロバイダーと比べると、帯域幅が少なく、信頼性も高くありませんが、中小規模の企業にとってはお勧めのプロバイダーです。