ICMPv6 の情報およびエラー メッセージは、ICMPv4 に実装される制御およびエラー メッセージとほとんど同様です。 ただし、ICMPv6 は、ICMPv4 にはない新機能や拡張機能を備えています。
ICMPv6 には、ネイバー探索プロトコル(Neighbor Discovery Protocol; ND または NDP)の一部として 4 つの新しいプロトコルが含まれます。
- ルータ要求メッセージ
- ルータ アドバタイズメント メッセージ
- ネイバー要求メッセージ
- ネイバー アドバタイズメント メッセージ
ルータ要求およびルータ アドバタイズメント メッセージ
IPv6 対応デバイスは、ルータとホストの 2 つのカテゴリに分割できます。 ルータ要求およびルータ アドバタイズメント メッセージは、ホストとルータの間で送信されます。
- ルータ要求(RS)メッセージ:ホストがステートレス アドレス自動設定(SLAAC)を使用してアドレス情報を自動的に取得するように設定されている場合、ホストはルータに RS メッセージを送信します。 RS メッセージは、IPv6 全ルータ マルチキャスト メッセージとして送信されます。
- ルータ アドバタイズメント(RA)メッセージ:RA メッセージは、ルータから送信されるメッセージで、SLAAC を使用するホストにアドレス情報を提供します。 RA メッセージには、プレフィクスやプレフィクス長など、ホストのアドレス情報を含めることができます。 ルータは、定期的に、または RS メッセージへの応答として、RA メッセージを送信します。 デフォルトでは、Cisco ルータは RA メッセージを 200 秒おきに送信します。 RA メッセージは、IPv6 全ノード マルチキャスト アドレスに送信されます。 SLAAC を使用するホストは、RA を送信したルータのリンクローカル アドレスにデフォルト ゲートウェイを設定します。