ICMPv6 ネイバー探索プロトコルには、ネイバー要求(NS)メッセージとネイバー アドバタイズメント(NA)メッセージの 2 つのメッセージが追加されています。
ネイバー要求メッセージとネイバー アドバタイズメント メッセージは、次の用途で使用されます。
- アドレス解決
- 重複アドレス検出(Duplicate Address Detection; DAD)
アドレス解決
アドレス解決は、LAN 上のデバイスが宛先の IPv6 ユニキャスト アドレスは知っているが、イーサネット MAC アドレスを知らない場合に使用されます。 デバイスは宛先の MAC アドレスを調べるために、要求ノード アドレスに NS メッセージを送信します。 このメッセージには既知の(ターゲット)IPv6 アドレスが含まれます。 ターゲット IPv6 アドレスを持つデバイスは、NA メッセージに自身のイーサネット MAC アドレスを含めて応答を返します。
重複アドレス検出
デバイスにグローバル ユニキャストまたはリンクローカル ユニキャスト アドレスが割り当てられている場合は、アドレスの DAD を実行してそれが固有のアドレスであることを保証することが推奨されます。 デバイスは固有のアドレスかどうかを調べるために、デバイス自身の IPv6 アドレスをターゲット IPv6 アドレスに設定した NS メッセージを送信します。 その IPv6 アドレスを持つデバイスがネットワーク上に他にも存在する場合は、そのデバイスから NA メッセージが返ります。 この NA メッセージは、そのアドレスが使用されていることを送信元デバイスに知らせます。 一定時間が経過しても、対応する NA メッセージが返らない場合は、ユニキャスト アドレスは固有で、使用するのに好ましいということです。
注:DAD は必須ではありませんが、RFC 4861 ではユニキャスト アドレスに DAD を実行することを推奨しています。