IP アドレスは、ネットワーク部、サブネットワーク部、ホスト部という階層で形成されています。 IP アドレスを使用して、ネットワーク全体、特定のホスト、またはネットワークのブロードキャスト アドレスを表すことができます。
2 進表記についての理解は、2 台のホストが同じネットワーク内にあるかどうかを判断する場合に重要になってきます。 IP アドレスのネットワーク部のビットは、同じネットワーク内に存在するすべてのデバイスで同じでなければなりません。 サブネット マスクまたはプレフィクスは、IP アドレスのネットワーク部を求めるために使用されるものです。 IP アドレスは、動的または固定的(静的)に割り当てることができます。 DHCP では、アドレス情報(IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、その他の構成情報など)を自動的に割り当てることができます。
IPv4 ホストは、ユニキャスト、ブロードキャスト、およびマルチキャストという 3 種類の方法のいずれかを使用して通信します。 また、プライベート アドレスと呼ばれるアドレス ブロックもあります。これは、インターネット アクセスを制限または禁止する必要があるネットワーク内で使用されるアドレスです。 このようなプライベート IPv4 アドレス ブロックとして、10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、および 192.168.0.0/16 があります。
IPv4 アドレス空間の枯渇は、IPv6 への移行を進める大きな要因になっています。 各 IPv6 アドレスは 128 ビットから成りますが、IPv4 アドレスは 32 ビットです。 IPv6 では、ドット付き 10 進表記のサブネット マスクを使用しません。 プレフィクス長は、IPv6 アドレスのネットワーク部を示す情報で、「IPv6 アドレス/プレフィクス長」という形式で使用されます。
IPv6 アドレスには、ユニキャスト、マルチキャスト、エニーキャストの 3 種類があります。 IPv6 リンクローカル アドレスを使用することで、各デバイスは、同じリンク上にあって、なおかつそのリンク(サブネット)上にしかない他の IPv6 対応デバイスと通信できます。 送信元または宛先にリンクローカル アドレスを持つパケットは、パケットの発信元のリンクを越えてルーティングできません。 IPv6 リンクローカル アドレスは、FE80::/10 の範囲内にあります。
ICMP は IPv4 と IPv6 の両方で使用できます。 ICMPv4 は IPv4 用のメッセージング プロトコルです。 ICMPv6 は IPv6 に ICMPv4 と同じサービスを提供しますが、他にも機能が追加されています。
実行後は、接続および運用上のパフォーマンスを確認するために IP ネットワークをテストする必要があります。